畳の部屋にある低い木の机へ、文字のない位牌、開いた過去帳、空欄の月間表、ノート、住まいの書類を思わせる無地の紙を並べ、奥に実家の片づけを示す段ボール箱を置いた写真調のイメージ。位牌と過去帳の没年を確認し、2026年の年回忌と実家売却の日程を照らし合わせる場面を表している。
記事内容をもとに生成したイメージです。実在の場所・人物を撮影したものではありません。

結論

2026年に法要があるか、実家を売る前にどう確かめればよいですか

曹洞宗宗務庁の2026年版では、一周忌は2025年没、三回忌は2024年没、七回忌は2020年没です。宗派・寺院・地域で営み方は違うため、位牌と過去帳の没年・命日を撮影し、家の片づけ日を決める前に菩提寺へ確認してください。法要をするか、実家を売るかの結論は、日程が見えてからで構いません。

2026年の年回忌は、曹洞宗の公式表で一周忌から五十回忌まで確認できる

年回忌の数え方や法要の営み方は、宗派・寺院・地域で違う。ここで示すのは、曹洞宗宗務庁が公開した「令和8年 年回早見表」の内容である。すべての家に同じ日取りや作法を当てはめる表ではない。その前提で、2026年に当たる没年を先に並べる(2026年9月1日確認)。

年回忌没年(和暦)没年(西暦)
一周忌令和7年2025年
三回忌令和6年2024年
七回忌令和2年2020年
十三回忌平成26年2014年
十七回忌平成22年2010年
二十三回忌平成16年2004年
二十七回忌平成12年2000年
三十三回忌平成6年1994年
三十七回忌平成2年1990年
四十三回忌昭和59年1984年
四十七回忌昭和55年1980年
五十回忌昭和52年1977年

意外に間違えやすいのは三回忌である。2026年の三回忌は2023年没ではなく、2024年没になる。一周忌だけは亡くなった翌年で、三回忌以降の数字と経過年数が同じにならない。表を見ずに「3年前」と引き算すると、ここで1年ずれる。春秋の彼岸と年回忌は日付の決まり方が違うため、2026年秋に実家の売却が重なる家は初彼岸と一周忌の違いも同じ工程表へ置いて確認したい。

故人が複数いる家では、表を上から眺めるより、過去帳の没年を1人ずつ西暦に直して照合したほうが早い。たとえば2025年没と2000年没の記録があれば、2026年は一周忌と二十七回忌が同じ家に重なる。どちらをどの形で営むかは表だけでは決まらないが、「今年は1人だけ」と思い込む見落としは防げる。家族名、没年月日、該当する年回忌の3列を紙に書けば、同じ名字が続く過去帳でも確認しやすい。

公式PDFに掲載されている年回忌は五十回忌までで、百回忌は載っていない。PDF本文には公開日も書かれていない。確認できたのは、ファイルが2025年12月に更新・配信されたことまでである。載っていない年回忌を同じ資料の数字として足さず、必要なら菩提寺へ聞く。年忌法要の数え方を確認する方法にも、確認先を分けて整理している。

実家で最初に見るのは、カレンダーではなく位牌と過去帳の没年

2026年の早見表は、故人の没年が分かって初めて使える。磐田の実家を片づける相続人が最初に確保したいのは、法要会場でも会食の店でもない。位牌の表裏と過去帳の該当ページを、明るい場所で撮った写真である。

位牌には法名や戒名、俗名、命日、行年が記されることがある。過去帳には複数の故人の記録がまとまっている。ただし、何をどこへ記すかは宗派で同じではない。浄土真宗本願寺派は位牌を用いず、過去帳に法名・俗名・死亡年月日などを記すと公式に説明している。位牌と過去帳の違いは白木の位牌と本位牌の記事で確認できる。

写真を残す理由は、記録を持ち出すためだけではない。実家の片づけでは、仏壇を移した後に位牌が別の家へ行き、過去帳だけ箱に入ることがある。家族が別々に保管すると、次に同じ2つを並べられる日が分からない。撮影時に、位牌の表、裏、過去帳の見開き、仏壇全体の4枚を1つのフォルダーへ入れておけば、遠方の兄弟とも同じ資料を見られる。

写真の名前を撮影時刻のままにすると、数十枚の家財写真に埋もれる。「祖父氏名_位牌表」「祖父氏名_位牌裏」「過去帳_該当頁」のように、誰の何を撮ったか分かる名前へ変える。共有するときは、家族の連絡手段で保存場所だけを伝える。位牌や過去帳は氏名と死亡年月日を含む記録なので、不動産会社へ送る査定資料とは分けておく。家の面積や登記資料と一緒に、必要のない個人情報まで渡す理由はない。

読めない文字は推測で埋めない。昭和と平成を取り違えれば、該当する年回忌が丸ごと変わる。過去帳、会葬礼状、戸籍類で照合し、それでも分からなければ写真を菩提寺に見せる。戸籍類の取得方法や相続の個別判断は、市の窓口や司法書士などの専門家へ確認する。

年回忌と実家売却は、別の話ではなく同じ日程表に置く

年回忌がある年でも、実家の売却ができなくなるわけではない。問題になるのは法要の有無ではなく、仏壇・位牌を動かす日、家財を出す日、内覧や引き渡しの日が別々に決まり、あとから同じ週へ重なることである。

私は不動産業者として、法要の作法を決める立場にはいない。ただ、家の引き渡し日に仏壇と位牌が残っていれば、売買の段取りは止まる。反対に、家を空にする日だけ先に決めると、法要を依頼したい菩提寺の日程が合わないことがある。年回忌の確認は仏事の予定表ではなく、実家を空にする工程表の1行でもある。

紙を1枚横向きにして、左から「没年・命日」「菩提寺へ連絡」「家族が磐田へ集まれる日」「仏壇と位牌の移動」「残置物の搬出」「売却の引き渡し」と書く。日付が未定なら空欄でよい。空欄が見えること自体に意味がある。実家の情報をまとめる実家カルテも、家と仏壇の確認事項を別々の記憶にしないために使える。

工程は3つの帯に分けると詰まりを見つけやすい。第1の帯は、没年の確認と菩提寺への連絡。第2の帯は、家族の日程と仏壇・位牌の行き先。第3の帯は、家財搬出と売買の契約・引き渡しである。第1が未確認のまま第3だけ進めると、最後に仏壇が残る。第1を確認したからといって、すぐ第3を決める必要はない。売却するかを保留したままでも、法要と仏壇の予定だけは聞ける。

遠方に住む相続人なら、帰省を1回増やす前に菩提寺へ電話したほうがよい。年回忌をいつ営むか、家族だけでよいか、位牌や過去帳を持参するかを聞けば、帰る日に必要な用事を束ねられる。遠方からの連絡項目は遠方の菩提寺との付き合い方に4つ挙げた。

菩提寺と法要の候補日を確認できたら、次は参列してほしい親族への連絡である。法要の案内状はいつ出す?2026年秋彼岸からの逆算では、発送日と出欠締切を実家整理の日程と同じ表に置く手順をまとめた。

私は、年回忌を見つけても売却を止める理由にはしない

年回忌と実家売却を同じ年に見つけたとき、私は「法要が済むまで売らないほうがよい」とは案内しない。逆に「売却を優先して法要は後でよい」とも言えない。家族の信仰、菩提寺との関係、空き家の傷み、固定費、買主との約束は、外から1本の物差しで並べられないからである。

ここからは体験談ではなく、家の相談を受ける側としての私の意見である。法要をするか、家を売るかを今日決める必要はない。しかし、没年を確認しないまま片づけを始めるのは勧めない。位牌や過去帳を箱に入れた後では、確認に使う手間が増える。まだ決めない自由を残すためにも、決める前の写真が要る。

私自身、どこまで家の段取りに踏み込んで菩提寺の話を尋ねるべきか迷う。不動産の相談なのに仏事へ立ち入られたくないご家族もいる。一方で、尋ねないまま査定と片づけだけ進めれば、最後に位牌が残る。そのため私は「今年の法要をどうしますか」ではなく、「位牌と過去帳の行き先は決まっていますか」と聞く。答えを求める質問ではなく、未確認の場所を見つける質問である。

曹洞宗の表が公開された良い点は、2026年に該当する没年を家族が自分で照合できることだ。注文したい点もある。年回表だけでは、いつ菩提寺へ連絡し、実家の工程へどう入れるかまでは分からない。そこは各家が埋める必要がある。法要そのものの基礎は法要ガイドを確認し、個別の日程は寺へ尋ねる。

早見表には、家をいつ売るべきかという答えは載っていない。それでよいと私は思う。法要の年だから空き家を1年残すという判断も、維持費がかかるから先に売るという判断も、ご家族が材料を見て選ぶことだからだ。私が言い切れるのは、年回忌を知らずに売るのと、知ったうえで売るのとでは、後者のほうが家族へ説明できる、というところまでである。

今日することは、写真4枚と菩提寺への質問3つで足りる

2026年の年回忌に当たる可能性がある家では、今日の確認を写真4枚と質問3つに絞れる。売却の契約日も法要の日取りも、この時点では決めなくてよい。

  1. 位牌の表裏、過去帳の該当ページ、仏壇全体を撮る。写真のファイル名には故人の俗名と没年を入れる。個人情報を含むため、公開の共有場所には置かず、家族の管理する場所に保存する。
  2. 2026年の早見表と没年を照合する。三回忌を「3年前」と数えない。一周忌から五十回忌までのどこに当たるか、表の行をそのまま確認する。
  3. 菩提寺へ3つ聞く。「2026年に年回忌を営む対象か」「日取りは命日に合わせるのか、家族の集まれる日に相談できるか」「実家を空にする予定があるが、位牌と過去帳をどう扱うか」。法要名や作法をこちらで決めず、事情を伝えて答えを聞く。

連絡先が分からない場合は、葬儀の会葬礼状、墓地使用の書類、寺から届いた案内状を探す。実家の固定電話しか登録されていないなら、売却後も連絡が届く住所と電話番号へ更新できるかも確認する。費用を尋ねるときは、相場を前提にせず、「今回お願いする場合は、どのようにお納めすればよいでしょうか」と聞けばよい。

電話の前には、故人の俗名、没年月日、施主になる可能性がある人の氏名と連絡先、実家を空にしたい時期を1枚に書く。「売却は未定ですが、片づけの予定を立てています」と伝えれば、決めていないことを決めたように話さずに済む。電話で決まった内容には、聞いた日と相手の名前も添える。兄弟へ伝えるときに、「そう聞いたはず」という記憶の違いを減らせる。

2026年の早見表で分かるのは、該当する没年までである。法要を営むか、いつ営むか、位牌や過去帳をどうするかは、宗派・寺院・地域、そして家族の事情で変わる。制度や費用を含む個別の答えは、この記事では決められない。最後は菩提寺に確認していただきたい。

FAQ

よくある確認

2026年の三回忌は、何年に亡くなった人ですか。

曹洞宗宗務庁の令和8年(2026年)年回早見表では、2024年(令和6年)に亡くなった方が三回忌に当たります。一周忌は2025年没、七回忌は2020年没です。年回忌の営み方や日取りは宗派・寺院・地域で違うため、表で没年を確認した後、最後は菩提寺にご確認ください。

位牌の文字が読めず、没年が分からないときはどうしますか。

位牌の表裏を明るい場所で撮影し、過去帳、葬儀の会葬礼状、戸籍類と照合します。読めない文字を推測して寺へ伝えず、写真を見せて確認するほうが安全です。戸籍類の取得や相続の個別判断は、市の窓口、司法書士などの専門家へ確認してください。法要の日取りは最後は菩提寺にご確認ください。

年回忌がある年は、実家を売ってはいけませんか。

年回忌があることだけで、実家の売却ができなくなるわけではありません。ただし仏壇・位牌を移す日、法要の日、残置物を出す日、引き渡し日が重なると家族の負担が増えます。売るか残すかを急いで決めず、まず日付を1枚に並べてください。法要の扱いは最後は菩提寺にご確認ください。

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Sources

出典・確認先

  1. 参考 曹洞宗宗務庁「令和8年 年回早見表」

    令和8年(2026年)の一周忌から五十回忌までの没年を確認。PDF本文に公開日の明記はないため、PDFメタデータとHTTP Last-Modifiedから2025年12月更新を確認。2026年9月確認

制度・金額・期限は変わります。相続、税、登記にかかわる個別の判断は、税理士・司法書士などの専門家と菩提寺にご確認ください。 本記事は一般的な情報であり、特定の寺院・家・土地についての判断ではありません。

大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人

大石浩之(磐田市/不動産業)

富士ヶ丘サービス株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

磐田市で実家じまい・相続・空き家の相談を受けています。菩提寺や墓の話は、家をどうするかの相談と必ず同じ場に出てきます。 その現場で見たこと・聞いたことを、判断できるところとできないところを分けて書いています。

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