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仏壇と墓は、別々の手続きです
実家をたたむ話になると、仏壇と墓が同時に気にかかります。ただし、この二つは進め方が違います。仏壇は菩提寺への相談と法要が中心で、行政の手続きは伴いません。墓は菩提寺または墓地管理者への相談に加えて、遺骨を移す場合に市町村の改葬許可という法令上の手続きが必要になります。
同じ日にまとめて決めようとすると、どちらも中途半端になりがちです。まず、今回動かすのは仏壇か、墓か、両方かを分けてください。片方だけ先に進めても差し支えありません。
- 仏壇:菩提寺へ相談し、法要を営んでから片づける
- 墓:菩提寺・墓地管理者へ相談し、遺骨を移すなら改葬許可を取る
- 両方ある家では、同じ菩提寺に一度で相談できることが多い
02
閉眼供養は、宗派によって呼び名も考え方も違います
仏壇や墓石を片づける前に営む法要は、閉眼供養と呼ばれることが多く、地域によっては魂抜き、お性根抜きという言い方もされます。長く手を合わせてきた対象を、日常の器物に戻すための区切りとして案内されます。
ただし、この呼び名は宗派によって異なります。浄土真宗では、魂を抜くという考え方を用いず、仏壇や本尊を移すときは遷仏法要、遷座法要などと案内する寺院が一般的です。インターネット上の一般的な説明をそのまま自分の家に当てはめず、菩提寺の案内を優先してください。
呼び名が分からないまま相談しても構いません。「仏壇を片づけることになったので、先に何をすればよいか教えてください」と伝えれば、その寺院の呼び方と手順を案内してもらえます。
法要の名称、必要性、営み方は宗派・寺院・地域で異なります。当サイトの説明だけで判断せず、菩提寺へ確認してください。
03
菩提寺へは、やめる話から入らない
遠方で守れない、承継する人がいない、実家が空き家になったなど、事情は家ごとに異なります。それでも、最初の連絡で「墓じまいしたい」「仏壇を処分したい」と切り出すと、寺院側も家族側も身構えやすくなります。
現状の説明から入り、どうすればよいか相談したい、という形にすると話が進みます。決まっていないことは、決まっていないと伝えて構いません。
- 今の状況(誰が住んでいるか、いつから空き家か)
- 相談したい理由(遠方、承継者、施設入所など)
- 希望する時期の幅(帰省に合わせたい、など)
- 対象は仏壇か、墓か、両方か
04
仏壇じまいの順番
先に中身を記録します。位牌が何柱あるか、過去帳、本尊、遺影、引き出しの書類。片づけたあとでは確認できなくなるため、写真と一覧を残してから相談してください。
本尊、位牌、過去帳の行き先は、仏壇本体とは別に考えます。新しい小さな仏壇へ移す、菩提寺へ納める、親族が引き取るなど、選び方は家によって違います。ここも菩提寺に相談できます。
- 仏壇の中身を記録する(位牌の数、過去帳、本尊、書類)
- 菩提寺へ連絡し、法要の要否と日程を相談する
- 法要を営む
- 本尊・位牌・過去帳の行き先を決める
- 仏壇本体の引き取りを、仏具店や専門業者へ依頼する
05
墓じまいの順番
墓は、遺骨を移すかどうかで手続きが変わります。移す場合は、墓地のある市町村長の改葬許可が必要です。一般には、現在の墓地管理者が出す埋葬証明と、移し先が出す受入証明を添えて申請しますが、必要書類と様式は自治体によって異なります。
業者選びや費用の話は後です。先に、菩提寺または墓地管理者への相談、親族への連絡、遺骨の行き先を決めてください。ここが決まらないまま石材店へ連絡すると、順番が前後します。
- 菩提寺または墓地管理者へ相談する
- 親族へ連絡し、意向を確認する
- 遺骨の行き先を決める(改葬先、永代供養、納骨堂など)
- 改葬許可を申請する(墓地のある市町村へ)
- 法要を営み、遺骨を取り出す
- 墓石を撤去し、管理者へ報告する
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神棚がある家は、相談先が分かれます
仏壇と神棚の両方がある家は珍しくありません。仏壇は寺、神棚は神社と、相談先が分かれます。同じ日に片づける場合でも、それぞれに連絡することになります。
神棚じまいやお神札の納め方については、姉妹サイトのATAWI SHRINEで整理しています。
姉妹サイトATAWI SHRINEの記事へ移動します。
07
実家の整理は、同じ時期に重なります
仏壇と墓の話が出る時期は、実家の管理も動き始める時期です。鍵、郵便物、固定資産税の通知、名義。どれも急いで結論を出す必要はありませんが、分かっていることと、まだ分からないことを分けておくと、次に家族で話しやすくなります。
帰省したときに確認した内容は、その場で記録に残しておくと後から役に立ちます。
売却や査定を前提にせず、家族で現状を共有するための記録です。入力内容は端末内だけに保存されます。
FAQ
よくある確認
仏壇を片づけるとき、必ず法要が必要ですか。
必要かどうか、どのような法要になるかは宗派と寺院によって異なります。閉眼供養、遷仏法要など呼び名も分かれるため、菩提寺へ確認してください。菩提寺が分からない場合は、位牌や過去帳、寺からの封筒などから順に調べます。
墓じまいに役所の手続きは要りますか。
遺骨を別の場所へ移す場合は、墓地のある市町村長の改葬許可が必要です。必要書類や様式は自治体によって異なるため、墓地のある市町村の公式案内で確認してください。
仏壇と墓を同時に進めた方がよいですか。
同時である必要はありません。同じ菩提寺であれば一度に相談できますが、実際の作業は片方ずつでも構いません。急いで両方を決めると、位牌や遺骨の行き先が後回しになりやすくなります。
お布施はいくら包めばよいですか。
お布施に定価はなく、法要の内容、地域の慣習、寺院との関係によって異なります。家の過去の記録を確認し、分からない場合は「これまでどのようにしていたか分からないので、失礼のない形を教えてください」と菩提寺へ直接伺って構いません。
Sources
出典・確認先
- 参考 厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律の概要」
埋葬・改葬の許可制度を確認する一次情報。
- 参考 磐田市「市営墓地」
市営墓地の使用・承継・改葬申請を確認する公式ページ。
- 参考 ATAWI TEMPLE 編集方針
宗派・法務の判断を断定せず、確認先を示す掲載基準。
Check
家族で確認しておきたいこと
寺院、墓、仏壇、位牌について、家族が把握していることと確認が必要なことを先に整理します。 実家の情報整理へは、家族の確認事項を共有してから進めます。
寺院への法要・供養相談は寺院へ直接確認してください。