引っ越し用の箱のそばの木の机に、年賀状を準備するためのはがきと筆記具を置いた様子
記事内容をもとに生成したイメージです。実在の場所・人物を撮影したものではありません。

結論

親の代わりに菩提寺へ年賀状を出します。実家を引き渡す前に投函してよいですか。

年始の挨拶の習慣は宗派・寺院・地域や家で異なります。2027年の元日に届けたい年賀状は、2026年12月20日(日)の年賀郵便引受開始から、差出日の目安である27日(日)までに出します。引き渡しが先なら、親に宛名と差出人を確かめ、はがきを手荷物で新居へ。実家の近くで投函する必要はありません。

11月に買っても、年賀郵便として出すのは12月20日から

親が毎年お寺に出していた一枚を、今年は実家の片付けを手伝う子が預かる。そんなとき、先に家族で合わせておきたいのは、書く日と出す日です。磐田の実家に机も筆ペンもそろっているうちに書くのはいい。けれども、書き終わった勢いで帰り道のポストに入れてよいかは、家の都合だけでは決まりません。

日本郵便の2026年8月31日の発表では、2027年用の年賀はがきは11月2日(月)から販売。年賀郵便の引受開始は12月20日(日)、元日に届けるための差出日の目安は12月27日(日)です。以前の開始日である12月15日には、まだ年賀郵便の引き受けが始まっていません。はがきを買える日と、年賀状として出せる日との間には、ひと月以上の開きがあります。

12月27日まで目安が延びたのは、転居前後に荷物をほどく家族にはありがたい変更です。一方で、古い手帳に付けた「15日から」という印をそのまま写すと、早く出しすぎます。予定表には「20日から投函」「27日は元日配達の目安」と書き分けてください。27日必着という意味でも、27日に出せば必ず元日に届くという約束でもありません。

年賀状を交わすかどうかは、宗派の名前だけでは決められません。寺院や地域、家ごとの付き合いが違うからです。日本郵便の資料で分かるのは、出すと決めたはがきの日程まで。菩提寺に毎年出すべきか、親がどんな挨拶をしてきたかは、その資料には載っていません。

片付けの最中は、前年の一通を親と見られたら十分

手がかりになるのは、輪ゴムで束ねた郵便物の量より、親が前年にどうしていたかです。菩提寺から届いた年賀状が一枚あれば裏も表も見て、「このお寺には、こちらからも出していた?」と尋ねます。受け取ったはがきがあるだけで、こちらも必ず出していたとは限りません。出していたなら、個人宛てに書いたのか、お寺宛てだったのかも聞いておきます。

控えるのは、使うことが決まった宛先の郵便番号、住所、寺院名、必要なら相手のお名前です。前年の宛名が見当たらなくても、住所録を丸ごと子どもの家へ持ち帰る必要はありません。手元にある寺からの案内と親の記憶を突き合わせます。案内の差出人と、親が親しくしていた方の名前が違うなら、どちらへ届けたい挨拶なのかを親に聞くほうが早いでしょう。

逆に、親が「宛名はいつも自分で書いていた」と言うなら、子どもが全部引き取ることもありません。旧宅の机に座れるうちに宛名だけ書いてもらい、挨拶の言葉は新居でゆっくり考えてもらえます。誰が筆を持つかと、誰がポストまで運ぶかは別の役目です。親の手で書いた一行を残したいなら、引っ越しの都合でその楽しみまで取り上げることはないと思います。

机の上のものを三つに分けてみてください。親に戻す前年の便り、これから出すはがき、新しい住所を確かめるための控えです。前年の便りを封筒に戻すとき、書きかけの一枚まで同じ束に戻すと、あとで箱を開け直すことになります。はがきは折れないよう薄いファイルに挟み、投函する人の手荷物へ。親に代わって住所を写す場合も、親族全員に宛名の写真を送るところまでは要りません。

鍵を返す日から逆算して、一枚の行き先を決める

不動産の引き渡しで私が先に決めたいのは、「この一枚は誰が持って家を出るか」です。お寺との付き合いを今後何年続けるかまで、鍵を返す日に答えを出すのは重すぎます。ただ、まだ何も決めなくていいと言ってしまうと、はがきまで処分する紙に交じりかねない。私なら、親の気持ちが決まらないときほど、宛名の控えを一つだけ残します。挨拶をするかどうかは、そのあとでも選べます。

たとえば引き渡しが12月12日(土)なら。その日は年賀郵便の引受開始前です。宛先を親と確認し、はがきは新居へ持っていきます。12日を「お寺へ出す日」と手帳に書く代わりに、「宛名を控える日」と書き、20日以降にもう一つ印を付けます。子が磐田を離れて暮らしていても、差し出すためだけに旧宅へ戻る予定は要りません。

引き渡しが12月23日(水)なら。すでに年賀郵便の引受期間に入っています。書き終えた親が自分で出せるなら、鍵の受け渡しとは別の日に先に済ませても構いません。子が預かるなら、親には「新居に着いてから私が出す」とひとこと伝えておきます。投函した人が家族に知らせれば、別のきょうだいが気を利かせてもう一枚用意する行き違いも防げます。

引き渡しが12月28日(月)なら。元日に届けたい家族は、最終の片付けで全員がそろう日まで待つと、27日の目安を過ぎます。先に親と電話で文面を決める、宛名を書いたはがきを持つ人が先に投函するなど、鍵の予定から切り離します。目安を過ぎてから気づいた場合も、法要などの急ぐ連絡をその一通に託すのは避けたいところです。

カレンダーで見ると三つの場合がありますが、家族の予定表には自分の家の一行だけあれば足ります。「12日に娘が持ち帰る。21日の通勤のときに出す」といった具体的な一行です。実家を空ける準備全体に混ぜると埋もれる用件も、人と日が決まれば、段ボールを開けずに済ませられます。

挨拶の差出人と、寺からの案内を受ける人は別に考える

親が新居に移り、子が旧宅の売却を手伝う。ここで迷うのが、はがきに載せる名前です。家の売主、片付けを取り仕切る人、挨拶を届けたい人は、同じとは限りません。子どもの手で字を書いても、挨拶は親からということがあります。「お母さんの名前で、今年のご挨拶を私が代筆していい?」と聞けば、親も何を任せるのか分かります。

親が新しい住所を知らせたいなら、郵便番号と部屋番号まで確認してから書きます。賃貸住宅への仮住まいを挟むときは、とくに注意が要ります。これから入る住まいの住所が正しくても、年始に親がまだそこで便りを受け取れないことがあるからです。挨拶状を読むお寺の方に、親がいつ移るのか、次の便りをどこに出せば届くのかまで推し量ってもらうのは難しいでしょう。

今後の寺の案内を子に送ってほしい場合は、年賀状とは別にその用件を伝えます。文面の最後に新住所を書いたことで、寺の名簿も切り替わったと考えるのは早計です。菩提寺へ住所変更を伝えるときの確認事項に沿って、これまでの宛名と、これから受け取る人の氏名を手元に置くと話が通じやすくなります。

たとえば「父の挨拶は父の名前で出します。行事の案内は、次から娘の私が受け取ってもよいですか」と切り分けて尋ねます。寺ごとの受付方法や名簿の書き方は、家族だけでは決められません。親から子へすべての役目を移す話に広げず、郵便を誰が受け取れるかから相談してみてください。

投函前に見るのは、宛名、差出人、ポストの取集時刻

12月20日を過ぎて取り出したとき、最初に点検するのは宛名です。お寺から届いた案内と見比べて、寺院名や番地の写し間違いがないか確かめます。次は差出人。実家の住所を印刷したはがきを使うつもりなら、鍵を引き渡したあとも、その表示のままで先方に正しく伝わるかを見直しましょう。引っ越しの挨拶も兼ねるなら、親が知らせたい範囲を聞いてから書きます。

ここで一度、はがきを裏返してみます。家族が分担して書くと、子は宛名を書き、親は挨拶を書き、それぞれ相手が差出人を書いたと思っていることもあり得ます。寺の方が一枚を手に取ったとき、どこの誰からの便りか分かるか。両面を続けて読むだけでできる確認です。

最後にポストの表示を見ます。27日は日曜日です。平日に使うポストでも、その日の最終取集時刻を過ぎていれば、投函した時刻と郵便が集められる日は一致しません。元日に届けたいなら、わざわざ27日の夕方まで待つ理由はありません。宛名が決まり、家族の確認が済んでいるなら、20日以降の出しやすい日に投函しておくほうが段取りは簡単です。

年末の法要に間に合うか、年始の訪問に予約が要るかといった質問は、返事の時期を選べない年賀状には載せずに別に尋ねます。窓口へ電話する前には、年末年始のお寺の予定を確かめる手順も役に立ちます。親が残した書類や仏具の仕分けまで一緒に考えるときは、実家とお寺の資料から必要な項目だけを開いてください。

11月5日の時点でできることは、一枚を完成させることより小さいです。親に「お寺には、どなた宛てに出していた?」と聞く。その答えと引き渡し日が分かれば、書く場所も、はがきを持って帰る人も決められます。郵便の日程は日本郵便の案内で確かめられますが、年始の挨拶の受け方や、次の寺便りの宛先の扱いは寺ごとに違います。最後は菩提寺に確認を。

FAQ

よくある確認

11月に買った年賀はがきを、家の引き渡しに合わせてすぐ出せますか。

2027年用年賀はがきの販売は11月2日からですが、日本郵便が年賀郵便として引き受け始めるのは12月20日です。元日の挨拶として届けたい一通なら、11月は宛名と文面を準備するところまで。片付け当日に投函せず、12月20日以降に出せる家族が手元に残しておくと安心です。

12月27日に投函すれば、必ず元日に届きますか。

日本郵便が示す12月27日は、元日に届けるための差出日の目安です。到着が保証される日ではありません。ポストの取集時刻も見て、出せる日に余裕を持って差し出しましょう。法要の日程や、引っ越し後すぐ必要になる連絡は年賀状の到着を待たず、別に菩提寺へ伝えてください。

親が転居する年は、子どもの名前で菩提寺へ出すのでしょうか。

家を引き渡すことだけを理由に差出人を替える必要はありません。親からの挨拶を子が代筆するのか、子自身が挨拶するのかを親と相談し、返事を受け取れる住所を添えます。寺からの案内を今後誰が受けるかは、年賀状の署名とは別の用件です。名簿の扱いは菩提寺に確認してください。

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Sources

出典・確認先

  1. 参考 日本郵便「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」

    2026年11月確認。2026年8月31日公表。2ページ「年賀差出時期の変更」、3ページ「年賀はがきの種類」。

制度・金額・期限は変わります。相続、税、登記にかかわる個別の判断は、税理士・司法書士などの専門家と菩提寺にご確認ください。 本記事は一般的な情報であり、特定の寺院・家・土地についての判断ではありません。

大石浩之(磐田市/不動産業・宅地建物取引士)の顔写真

この記事を書いた人

大石浩之(磐田市/不動産業)

富士ヶ丘サービス株式会社 代表取締役/宅地建物取引士

磐田市で実家じまい・相続・空き家の相談を受けています。菩提寺や墓の話は、家をどうするかの相談と必ず同じ場に出てきます。 その現場で見たこと・聞いたことを、判断できるところとできないところを分けて書いています。

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